
「注文住宅を建てよう!」と決意して、僕が最初にとった行動は、住宅展示場の訪問でした。
住宅展示場には、たくさんのハウスメーカーが並んでいます。どこのメーカーから行こうか?何軒くらいの訪問するのが妥当?初めてのことだらけで、右往左往した記憶があります。
実はいうと、ハウスメーカーを選ぶ過程で、ひとつだけ後悔している部分があります。その後悔を踏まえて、ハウスメーカー選びのポイントをまとめました。
ハウスメーカー選びで、僕が後悔したこと
家が完成したのは2012年春です。今の家には120%満足しています。しかし、冒頭でお話しましたが一つだけ後悔していることがあります。
それは、訪問したハウスメーカーが少なかったことです。三つのメーカーにしか訪問していません。つまり、数少ない選択肢の中から、ハウスメーカーを選びました。
10の中から1を選ぶのと、3の中から1を選ぶのでは、最終的に選んだものが同じであっても、「自分に合うのは、このハウスメーカーだった」という確信が持てます。
しかし、訪問したメーカーが少なかったばかりに、「もしかしたら、もっと素敵な家になっていたかもしれない…」と思うことが、ときどきあるのです。ぜいたくな悩みかもしれませんが、事実です。
ハウスメーカーは1軒でも多く訪問しよう!
今まさに「注文住宅を建てよう!」と決意している方には、1軒でも多くのハウスメーカーに訪問することを強くお勧めします。
先ほどお話したように数ある中から選んだという確信が持てるという理由だけでなく、いざ間取りを検討するとき、いろいろなハウスメーカーを見たという体験は、いざ間取りを検討する過程になったときに、役立つからです。
ハウスメーカーによって特色があります。それらを知っているだけで、思い描く間取りに深みがでる(選択肢が広がる)からです。
ハウスメーカーを訪問するときの6つの心がけ
1.強引な営業を恐れるな
なぜ3軒しか訪問しなかったのか?
その理由はハウスメーカーの営業に、毎晩電話を掛けられたり、毎週のように自宅に訪問されたりするのが極度に嫌だったからです。実際にあるハウスメーカーの営業は、「電話しないで」と伝えたのに、翌日に電話してきました。
その営業には、「約束を守れない会社では家を建てられない」と、はっきりお断りの意志を告げました。その後、一切の勧誘はなくなりました。カタログすら送ってきませんでした。
住宅展示場にあるような大手のハウスメーカーであれば、それほど悪質な営業は仕掛けてきません。
今だから思うことは、どうせ家が建てば引っ越すわけなので、その時に嫌でも縁は切れます。
大手ハウスメーカーには表だって悪質な営業はいませんが、怖い営業が存在することは確かです。お時間があれば下記の記事も参照ください。

2.予算よりも方向性が大事
「積水ハウス、三井ホームは高くて手がでないから、スルーでいいや」なんてことは考えないでください。すべての選択肢が出そろうまでは、予算は二の次です。ハウスメーカーを絞り込むのは最後で良いです。
というのも、ローコスト住宅といわれるハウスメーカーでも、大手と同じ設備を盛り込めば、大して値段は変わらないものです。ローコスト住宅で建てたけど、全然安くないね、ということは実際にあります。先入観を捨ててハウスメーカーに訪問しましょう。
3.どのハウスメーカーも信頼できる
住宅展示場に並んでいるハウスメーカーであれば、どのメーカーを選んでも信頼できると思います。よほどのことがなければ、しっかりと最後まで責任を持つだけの力のあるメーカーばかりです。
4.住宅展示場ではなく完成見学会
ハウスメーカーの特徴を知るには、完成見学会が一番です。営業に頼んでぜひ参加しましょう。
住宅展示場には豪邸しかありません。実際に住む家とはかけ離れた建物です。その点、完成見学会であれば、一般の方が購入した家なので、現実味があるからです。
5.機会があれば工場見学に行こう!
ハウスメーカーの工場見学は、セールスポイントのデモンストレーションでいっぱいです。
地震に強いハウスメーカーであれば、工場見学では地震装置で実際に揺らして体験もできます。一条工務店の免震構造はすごかったです。
6.デザインに、とことんまでこだわるなら…
とことんまで、こだわった家を造りたいのであれば、住宅展示場に訪問する時間があるなら、素晴らしい建築家探しに力を入れたほうが得策です。
ハウスメーカーの注文住宅は、本当の意味での注文住宅ではありません!
ハウスメーカーでの家づくりは、決められたパーツの組み合わせです。例えば、レゴブロックを想像してください。レゴブロックはあらかじめ準備されたブロックを組み合わせて、さまざまなオブジェクトを作り上げます。それと同じです。優秀で考え抜かれたパーツばかりなので、組み合わせも豊富です。
建築家と地元工務店での家づくりは、ブロックから作り上げます。一から手作りなので、どんなにこだわりの強い家でも実現可能です。可能性は無限に広がりますが、専門家の腕の差、施主のセンスが家に大きく影響します。同じ金額でも完成品の格差が大きいです。
住宅展示場の訪問は体力勝負!
当時1歳の子どもを連れて、住宅展示場を訪問してました。親にも子どもにも1日2件が限度でした。抱っこしながら大事な話を聞くのは、身も心も疲弊します。
住宅展示場の訪問前日は早寝して体力の温存しましょう。
子ども連れでの住宅展示場巡りの注意点を以前まとめましたので、併せてお読みいただけると幸いです。

あらかじめ資料請求しておくと良いでしょう。ネットからの資料請求の場合は、優秀な営業が担当することが多いためです。

おしまい。