4歳の娘がインフルエンザに初感染、発症から完治までの11日間の記録

4歳の娘が、生まれて初めてインフルエンザに感染しました。今日から元気いっぱいで保育園に登園しましたが、インフルエンザって怖いですね。

発症から完治まで11日間の戦いの記録を記事に残します。子どもが初めてのインフルエンザに掛かって心配で仕方のない方の参考になれば幸いです。

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40℃を超える熱、体がビクン、ビクン…

今思い返せば、食事中に娘が「寒い寒い…」と言い出したのが始まりでした。そのときは、おでこを触っても、熱があるという感じではなく、ご飯もモリモリ食べてました。

食事が終わって1時間後に事態は急変しました。本人は汗かいただけと言ってるのですが、娘の体が明らかに熱いのです。そうこうしていると、体温がぐんぐん上がっていき、39.8℃です。

すぐに水枕を準備して寝させたのですが、布団の中で体をビクン、ビクンとさせるのです。

もしや、熱けいれん!?と一瞬、慌てたのですが…

親が動転している状況を察知してか、娘が「寒い…寒くてビクンする」とか細い声で話してくれました。

布団を増やして、娘を抱きかかえるように包み込んで体を温めました。しばらくすると、ビクン、ビクンは治まって、うなされながらも眠りについてくれました。

このときの娘の体温は、40.2℃でした。

このビクン、ビクンと体を動かしていたのは、熱けいれんではなく、寒くて震えている現象でした。
看護師さんに聞いた話では、熱けいれんは、突然、体が硬くなって、手足をガタガタ震わせて白目をむいて、意識はなくなるそうです。この状態が長くて5分続くそうです。

ビクン、ビクンとされて焦ってしまうのですが、冷静に振り返ると、全く異なる現象です。

以前、処方された座薬を使ってもいい?

気付けば深夜2時を過ぎてました。熱は40℃台をキープ。一向に下がる気配がありません。そのとき、ふと頭に思い浮かんだのが、以前、病院にかかったときに処方された座薬の存在でした。

しかし、「今」の熱のために処方された座薬でありません。この座薬を使っても良いのだろうか…本当に悩みました。そこでインターネットで情報を探してみると、インフルエンザに使ってはいけない座薬があることが分かったのです。

この時点ではインフルエンザかは分かりませんが、脳炎を引き起こすそれがあるとか…って怖すぎます。治そうとして別の問題を引き起こしかねません。

こどもの寝付きも悪く、水分も取れなくなってきたので、わらにもすがる思いで、地元の総合病院の夜間受付窓口に連絡しました。

気をつけて!座薬には種類あります。アセトアミノフェン系はこどもに安全に使える解熱剤だそうです。具体的にはアンヒバ、アルピニーなどの商品です。

相談の結果、冷蔵庫にある座薬は使っても問題ないということでした。とりあえず座薬で様子をみて、翌朝に受信してインフルエンザの検査になりました。

座薬の効果もあり39.8℃くらいまで下がりました。40℃を切って少し楽になったようで、娘は眠りにつきました。

それでもまだまだ高熱、その後も寒気でビクン、ビクンと身体を揺することが何度かありました。

4歳の子どもへの座薬の入れ方のコツ!

わが家の戦法は、僕が座薬係で妻が深呼吸係といった分担製です。うちの娘、大の座薬嫌いです。嫌がって力を入れるので、余計に痛く感じてしまうようです。

娘の顔を見ながら妻が大げさに深呼吸すると、娘もまねするように深呼吸を始めます。空気を吐いた瞬間は力が抜けているので、そのタイミングを狙って、僕が座薬を入れます。この方法だと、すんなり入ります。

インフルエンザの判定は発症から半日では不正確?

翌朝一番で、昨晩お世話になった総合病院の休日外来に受診しました。9時前には到着したのですが10人待ちで呼ばれるまで1時間ほどかかりました。

症状からしてインフルエンザだろうと思われたのですが、検査結果は陰性でした。インフルエンザは発症から半日ほどで検査結果にでるので、風邪と診断されました。

風邪でも40℃を超えることは珍しくないとのお話でした。娘の体重にあった座薬を処方してもらい、休み明けにかかりつけ医に受診することになりました。

この記事のタイトルのとおり、最終的にはインフルエンザB型でした。でも検査のタイミングが微妙だったようで、この時点では風邪と診断されました。

インフルエンザの検査は発症から12時間以上で検査可能のようですが、時間が間もないと5割程度の精度みたいです。24時間くらい時間を空けないといけないようです。

座薬の処方が1回につき1本半のときはどうする?

病院から帰宅後、自然と38.4℃まで熱が下がって安心したのもつかの間、夕方になって、再び熱が急上昇、あっという間に40℃を超えました。

座薬を使おうと思ったら、一回に1本半!?という文字が…半分ってどうすんのよ??

薬を受け取った妻の話では、娘の体重にちょうどの座薬がないので、1本半で間違いないとのこと。包丁で簡単に切れるらしい。実際にやってみたところ、軽くスパンと切れました。感触としては粘土の少ないロウソクです。

座薬を投入するも熱が下がるどころか、41℃までなおも上昇…

座薬は体重に合わせて包丁で切断する。ロウソクのような材質で、力を入れなくてもスパンと切れます。薬剤師さんのアドバイスでは斜め切りがベターとのことでした。

高熱を効果的に下げる方法

座薬が効かず熱が下がらない、先が見えない状態…、どう対応したら良いか分からない状態でした。何か良い方法がないかネット調べていたとき、小児救急電話相談事業を知りました。早速、相談しました。

小児救急電話相談事業とは、小児科の医師や看護師さんが電話相談に乗ってくれる事業です。

40℃を超えても、水分がとれていて意識がはっきりしていれば心配になりすぎる必要はないとのことです。

まずは身体を冷やすようにとアドバイスがありました。パジャマの上からで良いので、小さな保冷剤などをハンカチでくるんで腕に巻き付けて脇の下を冷やすのが一番とのことでした。この方法は効果てきめんで、しばらくすると熱が40℃くらいまで落ちました。

水分の補給も忘れずに行いましょう。

高熱に冷えピタは、ジェルが温まるだけで焼け石に水だそうです。たしかに、冷えピタは単なる熱いジェルになってました…

食品などに付いてくる保冷剤は日頃からストックしておきましょう。ハンカチでくるんで腕に巻き付けるだけで、高熱対策に抜群です。

補足ですが高熱中は水分と栄養を同時に取らせるのにゼリーが大活躍しました。

かかりつけ医に受診、結果はインフルエンザB型

翌朝の月曜日、近所のかかりつけ医に受診しました。症状から明らかにインフルエンザとのことで、再度検査しました。結果はインフルエンザB型。

正確な判定には、やはり24時間程度の間隔が必要なのでしょうか。

インフルエンザの薬は2種類から選べました。

タミフル 良く聞く名前の薬です。幼児の場合は水に溶かして1日2回、5日間に渡って服用します。
イナビル 吸引式の薬でお医者さんと看護師さんの指導の下、処置室で1回だけ服用します。

4歳には吸引式は難しいとのことで、タミフルにしました。結果的にこの選択は正解でした。娘の話では、シロップみたいに甘くて飲みやすいそうです。

熱冷ましに座薬を処方されたのですが、座薬は娘のトラウマらしく、断固拒否、粉薬を希望しました。ふだんは粉薬をすごく嫌がるので悩みました。念のための座薬(アンヒバ)と粉薬(カロナール)の両方を処方してもらいました。

自分で粉薬を希望しただけあって、今回のインフルエンザのおかげ?で粉薬が飲めるようになりました。座薬が本当に嫌なようです。
二つを同時に使うのはNGです。座薬は、万が一、粉薬が駄目だったときの保険です。

病院を出た頃、保育園から連絡があり、1週間の学級閉鎖が決まりました。12人中3人の欠席です。今回は娘がインフルエンザだったの休みで当たり前なのですが、基本、共働き夫婦ばかりなので保育園で学級閉鎖はキツいですよね。

保育園の学級閉鎖は基準がなく、施設で決定するそうです。

タミフルので解熱したはずが、まさかのぶり返し

タミフルを服用してからは、徐々に熱が下がって3日目の朝には平熱になりました。熱が出て5日目で完全回復!

となれば良かったのですが、なんと翌日の夜に熱がぶり返しました。まさかの展開、夕方には38.5℃、夜中には40℃超え…。

熱冷ましのカロナール、脇の下冷やし作戦で一晩過ごして、翌朝、かかりつけ医に再度受診。

新たな風邪なのか、インフルエンザがなおってないのか、今後も熱の覚悟をしといたらいいのか?不安でいっぱいでした。

そのあたりを確認すると、まさかの事態…

説明どころか、強い口調で「そんなのは分からない。医学に絶対はない!」、気管支の薬を出しておくから、何も心配せずに飲めば良いと…、もはや絶句でした。

処方された薬も大人が飲むにしても、多いと感じる粉の量で飲ませるのも大変でした。

今の熱が風邪によるものなのか、インフルエンザの延長なのか、分からない状態。もしかしたら他の病気かもしれない。心配になってセカンドオピニオンを求めることにしました。

インフルエンザB型は二峰性…

保育園のお友達のお母さんに相談したところ、場所は少し遠いのですが評判の良い小児科を教えてもらいました。かかりつけ医として使っているそうです。

早速、その小児科へ。

そこの先生は、終始優しい口調で説明が分かりやすかったです。インフルエンザB型は二峰性といって、2段階で熱が出ることがあるとのことした。

一通り説明が終わったら、「質問はありますか?」と聞いてくれて驚きました。こちらの確認したことは先生のほうで全て話してくれていたので、質問はまったくありませんでした。最初から、この小児科に受診したら良かったと心底思いました。

念のために、血液検査することになったのですが、4歳の娘が血液検査できるの?と心配はよそに、お医者さんと看護師さんが手際の良い連携で、あっという間に血を抜きました。娘もなく暇がないという状態(^_^;

検査結果は、白血球の量、体の内部で炎症もみられないことが分かり、インフルエンザの延長で間違いないことが分かりました。安静にしていれば、すぐに熱は下がりますよとのことでした。

処方された薬も量が少なくて驚きました。薬の味も甘く仕上がってました。お医者さんによって処方する薬、量が全然違うのですね。

インフルエンザB型はぶり返す可能性がある。

インフルエンザB型の発症から完治までの状況まとめ

経過日数 投薬(熱冷ましなど) 備考
1 40℃超 座薬
2 40℃超 座薬 総合病院(休日診療)
3 40℃超 タミフル、カロナール かかりつけ医
4 38℃台 タミフル 夜に平熱
5 なし タミフル 平熱
6 38℃台 タミフル 再発
7 40℃超 タミフル、カロナール かかりつけ医
8 40℃超 カロナール 小児科、夜に平熱
9 なし 様子見
10 なし 様子見
11 なし 様子見
12 なし 保育園登園

熱が出始めの頃は下痢でした。また熱のあるときは、基本的に喉がとても痛かったようです。「喉が痛い」とよく言っていたので、食事は喉に刺激の少ないゼリーが主体でした。高熱のときは、水分を取ることが最重要となるので、ゼリーは良かったそうです。

タミフルやカロナールの他に出してもらった薬は、喉の薬、たんの薬、胃の薬を出した。

平熱に戻ってから保育園の登園まで期間が空いたのは、インフルエンザの場合は、保育園の決まりで平熱に戻った日以降に3日間は自宅待機というのがあるためです。この期間は大事で、実際に経過5日目では熱もなく元気になっていたのに、まさかのぶり返しでしたし…

それにしっかり治してからでないと、お友達に感染させるという最悪の事態になります。共働き夫婦には厳しいですが、他のご家庭に迷惑をかけないためには仕方の無いことです。

かかりつけ医の選定は大切

今回の件で、かかりつけ医の重要性を痛感しました。

近いからと言う理由だけで、かかりつけ医を選ぶことはしてはいけないと思いました。

評判の良い病院は、患者の気持ちにより添って、患者の目線で分かりやすい説明、暖かい対応をしてくれる病院なのだと思います。そういう病院こそが、「かかりつけ」という言葉がふさわしいです。いざという時のために、信頼できるかかりつけ医を持ちたいですね。

さいごに

この記事を読まれている方は、今まさにこどもが熱で苦しんでいて心配でネットの情報を探していられるのだと思います。

しかし、ネットの情報は、この記事を含めて、あくまでも素人の体験談でしかありません。参考になるかもしれませんが、うのみにしてはいけません。

途中でも紹介しましたが、どうしても困ったとき、心配で押しつぶされそうなときは、小児緊急電話相談事業を利用しましょう。小児科のお医者さん、看護師さんが相談に乗ってくれます。

親の動揺は、こどもに伝わります。落ち着いて対応しましょう。今回の騒動であたふたした僕からできる唯一のアドバイスです。

ちなみに、うちの妻もインフルエンザB型に感染して、この2週間は、てんてこ舞いでした。そのときは初めてネットスーパーのお世話になりました。このシステムは本当に便利です。

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僕は風邪は引きやすいのですが、インフルエンザには、生まれてからかかった記憶がないです。運が良いのでしょうかね(^_^;)

おしまい。

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