胃カメラの体験談と胃カメラにまつわるQ&A

今年も人間ドックに行ってきました。人生で3度目の胃カメラ(内視鏡検査)を経験しましたが、何度やっても慣れないですね。検査後の異物感も半端なかったです。翌日には何とか回復できました。

人間ドック三年生にもなると、胃カメラ未経験の友人や知人、会社の同僚から胃カメラの感想をよく聞かれるようになりました。そのときに答えている内容を、この記事を通してお話ししたいと思います。

胃カメラしようか悩んでいる方の判断材料、数日後に胃カメラ検診の方の心の準備になれば幸いです。

## 胃カメラの流れ

実際に胃カメラ検査で体験したことを時系列で順番に紹介します。

### 1.シロップを飲んで胃の中の洗浄

検査の10分ほど前に、シロップという呼び名の液体を飲みます。この液体の役割は胃の中をきれいにする事だそうです。

シロップという名前だけど甘くない。米麹のような匂いというか味がして飲めないことはないがまずい。しかめ面しながら飲んでいる方が多数。

飲む量としては紙コップの半分くらいの量なので、一気飲みするのが一番良いかも。

### 2.注射で胃の動きを抑える

検査室に入ってベッドに横になる前に注射されます。看護師さん曰く、痛みの強い注射とのことでしたが、胃カメラ検査に心臓がバコバコと緊張するあまり、痛かったという記憶は一切ありません。注射どころの騒ぎではない精神状態…

今年は何故か注射されなかったので、何か基準があるのかも知れません。

### 3.麻酔スプレーで喉を麻痺させる

胃カメラを飲み込むにあたって、喉を麻痺させる必要があります。麻酔してなかったら、反射が痛みもあると思いますが、反射が強すぎて体内に入っていかないと思われます。

口をあーんと開けると、医師が麻酔スプレーで「シュシュッ」と喉の奥が麻酔でいっぱいになるくらいスプレーをされます。それで溜まった麻酔ををゆっくり飲み込みます。このときの麻酔の味は苦いというかヒリヒリ痛いです。

麻酔は即効性が強く、すぐに喉が麻痺するのが分かります。麻痺の仕方は歯医者さんの麻酔みたいに思ってもらえれば良いです。

### 4.マウスピースを装着

胃カメラの検査では、胃カメラを拒絶しようとする反射を抑えようとするあまり、食いしばってしまいます。そのときに胃カメラを傷つけないように穴の空いたマウスを装着されます。穴の中に胃カメラを通すイメージです。

ここまで来ると胃カメラの挿入直前です。

### 5.胃カメラ挿入
胃カメラを体内に挿入するときが一番つらいです。

看護師さんに背中をさすってもらいながら、少しずつ胃カメラ挿入していきます。胃カメラが苦しくなくなるコツは、とにかく型の力を抜いて脱力することです。力を入れると余計につらくなります。脱力が一番の防御となります。

### 6.胃カメラ検査

最初に食道の検査をしながら徐々に奥に進んでいきます。はじめての胃カメラのときは、もうパニック状態で、「おえおえっ」としてヨダレがだらだらと半泣き状態でした。3度目ともなると胃カメラの挿入が一段落して少し冷静になれました。

胃の中を検査するとき、胃カメラから空気や水を流し込まれることがあります。

水を流し込まれるのは大丈夫なのですが、空気を入れられるのがキツいです。空気を体内から出そうとするのか、ゲップが半端ないです。医師からは「ゲップを我慢して」と無茶な指令もあったりして山場です。検査後におならがよく出ます。

胃の検査が一段落すると、胃カメラはさらに奥に有る十二指腸に突入します。詳細は後述しますが、十二指腸の検査はお腹が痛くなります。ひどい腹痛のような痛さです。

#### 万が一、怪しいポリープを発見した場合
怪しいポリープが発見したときは、その場で焼き切って病理解剖するそうです。幸いにも今のところ未経験です。水を流し込まれると体内に冷たさを感じられるので、焼き切られるときは熱い?のかも…(妄想)

### 7.胃カメラを抜き取る

検査が一段落したら、胃カメラを徐々に体内に抜き取っていきます。抜き取る際も検査しながら少しずつ抜き取ります。胃カメラが排出されていくほど、身体が楽になるのが実感できます。

胃カメラがすべて排出されたときの爽快感は半端ないです。

### 8.医師による結果説明

検査が終わったら、モニターの前で撮影した写真をもとに状況を説明してくれます。良性のポリープがある場合は、前回から大きさに変化がないかどうかなど教えてくれます。

胃カメラ検診は、ざっと異常のような感じに進みます。

## 胃カメラのQ&A

はじめての胃カメラに挑戦する方が気にするであろう質問に対して、僕の体験談を交えてお話します。

### 胃カメラの検査時間は?

胃カメラの検査は、およそ10分〜15分とパンフレットに書いてあります。

僕の場合ですが、特に問題がないこともあって、5分程度で検査が終わっています。でも、体感時間は15分くらいに感じています。初めてのときは、つらい、しんどい、泣きたい、とカオスが精神状態だったので30分くらいに感じました。

### 人間ドックで胃カメラは拒否できるのか?

人間ドックでは胃カメラは必須ではないです。拒否できます。

実際にうちの奥さまは、「2年連続」で胃カメラを断って、オプションである婦人科検診で費用を相殺しています。

「2年連続」と強調したのは、はじめての人間ドックのとき、胃カメラ検査の検査代までいったのですが、喉に麻酔スプレーされてパニックに陥りリタイヤしました。麻酔スプレーの味というか匂いが化学的すぎて拒絶反応を起こしたようです。

胃カメラ検査しないのに、喉が麻痺して胃の動きを抑えられるという前代未聞の状態です。担当医師さんは「まだ何もしていないんだけど…」と呆れていたそうです。最終的には、車椅子に乗ってベッドまで行き、人間ドックを一次中断するという、一生の思い出になりました。

#### 反射作用の強すぎる人は全身麻酔
担当医師の話では、ごく稀に反射が強すぎる人がいるとのことです。反射とは「刺激に対して,意識作用の関与なしに神経系を介して行う反応」であり、自力で制御するのは困難らしいです。

反射の強すぎる人は、全身麻酔で胃カメラの検査するのが良いとアドバイスがありました。

#### 胃カメラが駄目ならバリウムにしたらどう?

胃カメラの代わりの検査を選ぶときに、バリウムをお願いしたのですが、相談に乗ってくれた保健士さんから婦人検診を勧められました。

僕としてはバリウムにしたらいいじゃないかと思ったのですが、保健士さんが言うには、バリウムで異常が見つかれば、どっちみち胃カメラでの検査なるし、バリウムは胃カメラに比べて精度も高くないから、30代にはお勧めしないと言われたようです。

### 胃カメラは喉 or 鼻、どっちが楽?

昨年、会社の同僚が、鼻から挿入する胃カメラを体験されたのですが、喉からの方式にくらべて「つらさ」は少なかったが、体内に入ってしまえば同じだと言っていました。検査後の鼻に痛みが残ってしまったそうです。

「次はどっちで受けますか?」と聞いたところ、「悩んじゃうねぇ」だそうです。

### 胃カメラの検査は痛い?

はじめてのときは傷みを感じませんでしたが、2年目、3年目は検査中にお腹に痛みを感じました。ひどい腹痛のときと同じくらいの痛みでした。

僕の場合、胃の中の検査までは痛みは感じないのですが、胃の奥にある十二指腸を検査するときに、強い痛みがあります。2度目のときは痛みに対する心の準備があったので、冷静に耐えられました。

### 医師によって違いはある?

検査する医師によって違いはあります。2年目の胃カメラ検診は、お腹が一番痛かったです。当たり外れあると思います。

### 胃カメラに慣れはあるか?

何度検査しても胃カメラの辛さは変わらないと思います。しかし、年齢を重ねたせいか、「胃カメラに対する反射」が年々弱まっているように感じています。

1度目と2度目のときは、検査の時間中、看護師さんに背中をさすってもらっていたのですが、3度目となる今年は、胃カメラを飲み込むときだけ、さすってもらうだけで十分でした。

また、「医師がカメラをどのように動かすか」が、過去の経験から事前に把握しているから恐怖心が少なく、痛みや苦しさに準備できているというのが大きいのだと思います。

### 胃カメラの検査後の異物感

検査後はお腹に異物感が残ります。帰宅してベッドに横になると、身体が異物感を思い出してしまい苦しくなりました。この異物感はもちろん精神的なものです。実際には体内には何も残っていませんから。

この異物感は、翌朝にはなくなり身体が正常に戻ります。僕だけの特別な感想かも。

## 胃カメラするか悩むことは「縁」ではないでしょうか?

ここまで記事を読んでいただけたということは、「胃カメラ検査したいけど怖い」「一週間後に胃カメラ検査だ」という方なのかなと思います。

僕が[はじめて胃カメラ検診を受けたとき](https://www.753ya.net/ikamera-taiken.html)は、検査中に「2度と受けるか!」と心の中で叫んでいました。しかし、何だかんだで3年連続で胃カメラを選択しました。

毎年胃カメラに対する恐怖はあります。また検査を受けるには時間とお金も必要です。でも、それ以上に「安心」というリターンを感じています。また来年も人間ドックで胃カメラ検査をする予定です。

もし、どうしようか悩まれている方は、**「悩む」こと自体が何かの縁だと思って、まずは今年1度だけでも受けて**みてはどうでしょうか。毎年検査するかは、はじめての胃カメラ検査が終わってからでも遅くないです。

30台で胃がんという話も耳にします。万が一の場合は早期発見が一番です。

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